三菱一号館vol2
昨日の「父の日」をいかがお過ごしでしたでしょうか。
丸の内周辺を通りましたが「三菱一号館」の煉瓦は雨に濡れて、色味が濃く見えて明治の頃の雰囲気がふっと目に浮かびました。
先週金曜日のブログのつづきです…
それほどに歴史深い建物でしたが昭和43年にその姿が消えることに。
それから40年以上経った今、「三菱一号館」は明治27年の竣工時の姿として復元され、街の記憶が蘇りました。復元工事は、設計監理を株式会社三菱地所設計、施工を株式会社竹中工務店。
この復元工事に当たっては、明治27年当時の設計図や昭和43年時の実測図、写真や保存されていた部材等を基に一つ一つ丁寧に忠実に再現したようです。
特に煉瓦。当時は、一つ一つが木型枠で成型され焼かれていましたが現在の日本国内での製造方法と違うため、遠く中国まで工場や職人さんを探して、結果なんと230万個も使用しているそうです。
ちょっとした違いですが時間や人の手が掛けられた分だけ煉瓦から温かみ、懐かしさを感じることが出来ます。その他にも、外観の屋根の棟飾り、ドーマー窓の装飾、室内の階段や階段手すり、屋根の小屋組み。そして当時の銀行を再現した部屋に使用されている木の内装と装飾などなど
日本中の職人を集めて、当時のままに…見所がたくさんあります。
こちらは、9月に「三菱一号館美術館」として開館。
しばし、ノスタルジーな時間を味わいながら、美術品と共に建物もじっくりとご覧下さい。
一部保存されていた材料が新しい材料とともに使用されているのでこちらも注目です。

美術品をみた後には、建物裏手の広場で休憩。
広くはないですが、薔薇がふんだんに植えられ水の音、煉瓦の建物に囲われ落ち着いた空間です。
ベンチに座って、植物を眺めていると英国にいるかな?っと思うそんなひと時が味わえるのでは。
建物の中は、9月からですが広場は、今でも散歩することが出来ますので休日、丸の内散策をする時には、是非コースに入れてみてください。
教科書ではない、技術の再現。職人さんと話していませんが、このような機会を得られて仕事に誇りをもてたのではないかなっと勝手に思っています。
コメント
>ミャ~オさん
コメントありがとうございます。
貴重な情報をありがとうございます。日本国中の職人を集め、多くの労力もかかっているこの建物、仰せのようにずっと残していただきたいです。
美術館が9月にオープンします。一人でも多くの方が来訪することが保存に寄与することにもつながると思いますのでご覧いただいた方は、9月以降に是非、三菱一号館お訪ねください!!
投稿: みずほ | 2009年7月 3日 (金) 16時43分
はじめまして、
三菱地所社史「丸の内百年のあゆみ」によると、先代の東9号館[初代の第1号館]は1968年の春に撤去するさい、前年の67年秋に新築のため撤去の帝国ホテル本館建物と同様に、建物の一部を移築して燃るべき場所[候補地が幾つかあった]にて保存する計画があったそうです。
何でも煉瓦壁などの大型の解体材もその為に保管されてたとの事ですが、折り合いがつかずに廃棄処分されてしまったそうです。
しかしながら、幸運にも廃棄することなく今回の再建工事に活用された解体発生品がこのように活用されたことは嬉しい限りであるが、「明治建築の法隆寺」とある学者が絶賛したこの復元建築を、未来永劫残してほしいと思います。
それでは、この辺にて失礼いたします。
投稿: ミャ~オ | 2009年7月 2日 (木) 22時31分