繊研教室連載

2011年3月 2日 (水)

Inter de Diet Vol.7 後編

灯りと光(後編)

光が人の顔にあたる場合、上からあたると下に影をつくるため疲れた印象に見えます。
逆に下から光があたると懐中電灯で経験があると思いますが、ちょっと怖い印象になります。
もっとも美しく見える灯りは、横からの光というのもうなづいて頂けると思います。
そして、次に大切なのは、光の色です。
光の色は、色温度として数値で示され、単位はケルビン(K)を使います。
晴天の青空12000Kを最高として、日中の太陽の光5000K、日没時の赤い夕焼け3000K、そして最も癒されるろうそくの光が低く2000Kです。
色温度が高いほど、活動的で元気のある光になりますのでリラックスする光としては、色温度の低いものを選んでください。
このように、素敵なインテリアの仕上げは、灯りと光の演出が決め手になります。
本日で最後となりましたコラム、皆さまの何かの参考になれば幸いです。
ありがとうございました。

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Photographs RYU ITSUKI

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2011年3月 1日 (火)

Inter de Diet Vol.7 前編

灯りと光(前編)

朝食の時、窓から朝日の光が入るとさわやかな一日の始まりを感じます。
帰宅時に家の窓から室内の温かい灯りが見えるとほっとした気持ちになります。
自然光や照明の灯りは、時間によって表情を変える、インテリアイメージを決める最後の重要なアイテムです。
一般的になってしまった全体を照らす天井照明。
室内を昼間の自然光と同様に明るくしたいためだと思いますが、むしろ、最近では明るいことで目が疲れるという人が増えています。
かつては、明るさが豊かさの象徴の時代がありました。
これからは、灯りを楽しむ時代です。
楽しむ灯りは、どのようにしたら出来るのでしょうか?
必要なところに必要な灯りを配置し、部分照明を使い高さに変化を加えた演出をすると居心地の良い光環境が出来ます。演出の中で心がけたいのは、人やモノが美しく見えること。これが空間全体を印象づける要素になります。
例えば、ダイニングテーブル。
天井から吊り下げるタイプのペンダントライトは、テーブルに並べられた料理を照らし、おいしく見せる効果があります。
そればかりでなく、そこに座る人の顔に光が柔らかにあたり、表情に陰影が生れ、立体的に優しく見えます。
この時に気をつけたいのは、ペンダントライトの高さです。
テーブルの高さから照明の下部までの高さを60cm(センチメートル)~80cm(センチメートル)にします。
テーブルの大きさや照明の大きさなどによりますが光のあたり具合の見方としては、吊り下げた際にテーブル全体に光があたり、暗い部分が少ないことや座った際に光がまぶしくないように設置することがポイントになります。

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Photographs RYU ITSUKI

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2011年2月28日 (月)

Inter de Diet Vol.6 後編

色彩の応用で作る居心地良さ(後編)

○原理・原則-4 協調と調和(後編)
それとは逆に、対極にある色を選ぶとそれぞれの色が補完しあい、強いコントラストが生れ、活気ある印象を与えます。
これが強調です。
南国をイメージすると解りやすいかもしれません。
緑に赤の花。青い海、太陽。紫色と黄色の花など、対比した色みが元気を与えてくれるイメージです。
個性がきらりと光るインテリアコーディネートの中で押さえておきたい手法です。
人の視線は、いつも活動しているため、空間に入った時に居場所を探すように視界に入った情報を処理しようとしています。
情報が氾濫していれば疲れ、逆に何もないと不安になります。
「調和」の中に「強調」を上手に応用することで一つの空間は、いろいろな表情がつくり出せ、個性豊かでありながら、これが居心地の良さにつながります。

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2011年2月25日 (金)

Inter de Diet Vol.6 前編

色彩の応用で作る居心地良さ(前編)

○原理・原則-4 協調と調和(前編)
空間の目的に合わせ色や柄、アイテムなどを活用し、お部屋の印象を強調したり、調和させ落ち着いた雰囲気にしたりすることができます。
その中で最も簡単に実践することが出来るのは、カラーコーディネート「色彩」を使う事です。
インテリアコーディネートの中でも「色」は大切な分野、誰もが楽しく学べます。
そこで押さえておきたいのが「色相環」(しきそうかん)。
ファッションデザインに関わる方にも、馴染みがあるかもしれません。
白・黒・グレーなど色みをもたず、明るさ(明度)のみで識別される「無彩色」があります。
逆に赤、青、黄、緑などの色みをもった「有彩色」は、色相、彩度、明度という3つの属性で識別されます。
その中でも「色相」は、虹色にも代表される赤、橙、黄、緑、青、紫色の系統(グループ)の色みの違いのことをいい、その段階的変化を順序だてて、リング上に並べ表現したものが色相環です。
隣り合う近い系統の色を選べば、調和が生れ落ち着いた印象になります。
この場合、代表的な色を一色選び、その延長にある隣の色みを選ぶ形になるので誰でも簡単にコーディネート出来ます。
たとえば、自然界の色、青、緑、黄緑を選ぶと目にも優しく、さわやかな印象になります。
ふんわりとしたロマンティックな優しい甘い雰囲気は、ピンク系でまとめることでその印象になることは、一般に知られています。

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色相(wikipedia)より

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2011年2月24日 (木)

Inter de Diet Vol.5 後編

アートや写真で壁面を効果的に飾る(後編)

○原理・原則-3 リズムとバランス(後編)
その効果が一番試せるのが壁面です。
大きな面積を占めるため、そこにアートや写真を飾るだけで、お部屋の雰囲気ががらりと変わります。
フレームに入れたアートをモノトーンにまとめ、均等に並べるとモダンなイメージになります。
フォーマルなイメージが美術館のように整然とした緊張感を作り出します。
また、同じモノトーンフレームでもエリアを決め、ランダムな配置をグループとして、まとめるとリズムや動きが出て、アクティブな雰囲気をつくりだすので家族写真を飾る方法として最適です。
アートは、とてもパーソナルなモノですが、住む人の個性が出しやすいアイテムです。
壁面に手軽にリズムとバランスをつけることが出来るアートは、インテリア・デ・ダイエットにおいても不可欠。
このようにリズムやバランスを考慮しながら空間全体をコーディネートするとワンランクアップの部屋の印象を与えることが出来ます。

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2011年2月23日 (水)

Inter de Diet Vol.5 前編

アートや写真で壁面を効果的に飾る(前編)

○原理・原則-3 リズムとバランス(前編)
インテリアは、選んだ家具、小物を効果的に配置することによって、インテリアイメージをフォーマルにもカジュアルにもつくることができます。
たとえば、フォーマルで落ち着いた印象を与える配置として、シンメトリー(左右対称)があります。
西洋の伝統的な様式美として、古代ギリシャ時代から美しいとされ、安定した印象を与えます。
お客様を招くようなインテリアの典型的な例です。
部屋の中心を定め、そこを基準として左右対称に家具、小物をレイアウトしていく形になるので簡単にその雰囲気をつくることができます。
それとは、逆に「アシメトリー」、左右非対称と呼ばれる様式があります。
最近では、髪型に取り入れられ「アシメスタイル」と呼ばれているので聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
欧米では、注目されつつも、まだ、あまり普及していないコーディネートです。
日本では、茶室文化の中に自然と取り入れられているため、日本人は得意だと思われます。
これは、左右が非対称なので自然に流れが生れ、動きがでます。
これが視覚的にリズムを感じる効果をつくりだし、インテリアコーディネート全体にも奥行きが生まれてきます。

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龍安寺(wikipedia)より

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2011年2月22日 (火)

Inter de Diet Vol.4 後編

人間工学-生活動線を理解(後編)

○原理・原則-2 空間のスケール(後編)
人間にも「猫のひげ」にあたる身体幅メジャーがあります。
それは、両手を握って、こぶしを合せ、おへそまで下ろした際に出来る肘から肘までの寸法です。
これは、若干の個人差はありますが、約60cm。
人が一人お盆を持って、通り抜けるのに必要な最低寸法です。
これがインテリアコーディネートをする上でレイアウトの基礎になっています。
例えば、四人がゆっくり食事をするためのテーブルのサイズは、一人の幅が60cmの二人分で120cm。
この寸法はテーブル選びの基本寸法で日本工業規格(JIS)がベースです。
六人掛けの場合、60cmの三人分で180cmとなりますが、欧米では200cmが一般に使用され、これが国際規格(ISO)寸法になります。
空間のスケールは、身体幅に始まる人間工学に注意を払えば誰もが失敗しないでバランスの良い配置が出来ます。
ただ、気をつけたいのは、空間の大きさを見極めることです。
空間の「余白」を意識的につくりだし、インテリアをコーディネートすると不思議ですが、ゆとりが生まれ、インテリアダイエットへとつながります。
コンパクトなスペースでも、空間が広がり、居心地もよくなります。

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Photographs RYU ITSUKI

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2011年2月21日 (月)

Inter de Diet Vol.4 前編

人間工学-生活動線を理解(前編)

○原理・原則-2 空間のスケール(前編)
インテリアでは、空間のバランスを整えることが大切です。
そのために「人間工学」を学びます。
人間工学というと、プロダクトデザインに代表するモノづくりだけに使われると思われています。
ところが、部屋の目的に合せ、どのような形、大きさの家具をどのように置くかを考えることも実は、人間工学です。
インテリアコーディネーター・インテリアデザイナーの感性で配置するものではありません。
人が生活をすることは、歩いたり、手足を伸ばしたり、モノを運んだり、あらゆる動作を行います。
しかも、その動作は、当たり前に事故なく安全・快適に行えなくてはいけません。
人が最も自然に、また効率的に行動することが出来、事故やミスを最小限にするための環境づくりをデザインに活かすために、人の生活動線を理解することが重要になってきます。
生活動線というと難しそうですが、これは「猫のひげ」の役割で説明するとわかりやすいと思います。
猫は、狭いところを通る際にひげをいっぱいに広げ、先端への当たり具合で、身体全体が通り抜けるかどうかを判断します。
つまり、ひげが安全に通り抜けるための身体幅のメジャー(計測器)になっているのです。

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ねこ(wikipedia)より

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2011年2月18日 (金)

Inter de Diet Vol.3 後編

プロポーション [均衡・比例・比率](後編)

○原理・原則-1 プロポーション(後編)
インテリアにおいても、その自然が創造した「美」を取り入れることが出来ます。
そのヒントは、最も美しいバランスとされている「黄金比」です。
一度は、聞いたことがあると思います。
この黄金比は、植物の成長、生き物の成長に表れるもので自然界の法則の一つとして取り上げられます。
私は、プロポーションを学ぶために、自然に触れる機会を増やし、観察することを心がけています。
そのことを繰り返すことによって、均斉のとれた美しさのヒントが自然の中にあふれていることがわかります。
美しい配置、余白、エレメントの形状などプロポーションに配慮することで不思議と部屋全体の均斉が取れてきます。
「Look! Look!」。
好奇心をもって、美しいモノをたくさん見てください。
目を養い、普遍的な美しさを発見することが出来れば、自分自身も磨かれ、一つしかない最高の居場所をつくることが出来るでしょう。

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louis poulsenより

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2011年2月17日 (木)

Inter de Diet Vol.3 前編

プロポーション [均衡・比例・比率](前編)

○原理・原則-1 プロポーション(前編)
家具やインテリアのスタイルにも流行があります。
それは、社会的背景やライフスタイルの変化、ファッションなどに影響される部分があります。
しかし、流行が変わるたびに家具を買い替えたり、スタイル全体を変えたりすることは、なかなか難しく、またその必要はありません。
本当に美しいデザインや考え抜かれたモノは、時代を超えて残っていきます。
インテリア・デ・ダイエットは、自分自身の生き方そのものがインテリアとして表現され、住む人が、心地よく、健康で美しく暮らせることを大切にしています。
ここでは、空間を構成するエレメントの一つ、プロポーション(均衡・比例・比率)について触れたいと思います。
 「美しいデザイン」「美しいプロポーション」について考えてみましょう。
「美」の概念には、いろいろとありますが、理屈なしに誰もが美しいと感じるものがあります。
それが「自然」です。
あらゆる分野の芸術家、デザイナー達は、自然が創りあげた造形に大いなるインスピレーションを受けてきました。
例えば、レオナルド・ダ・ヴィンチは「画家は、自然を師としなければならぬ」。
アリストテレスは、「芸術は自然を模倣する」など。
この格言には、自然が持つ、「美」への尊敬の念を感じざるを得ません。

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wikipediaより

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